馬の博物館 (横浜)

秋季特別展
戦国武士と馬

2023年11月17日

武士を「弓馬の士」、武芸を「弓馬の芸」と呼ぶように、武士が馬術と弓術を習得することは不可欠でした。歩兵が大きな役割を果たすようになり、馬上での戦闘が減った戦国時代においてもそれはかわらず、各地の武士は騎射の技術を磨きました。

戦争が大規模化した戦国時代は、需要の高まりに応じて馬具が大量に作られた時代でもありました。華麗な装飾を施した観賞品から大量生産された規格品まで、多種多様な馬具が登場したのです。

今回の展覧会では、馬術と馬具に注目して、戦国時代の武士と馬について紹介します。なかでも、京都で誕生し、戦乱とともに各地に広がった八条流馬術を初めて取り上げます。また、美術品として扱われることの多い馬具を、時代に適応した実用品の視点から読み解きます。

【展覧会概要】

展覧会名
秋季特別展「戦国武士と馬」
会期
2023年10月7日(土)~12月3日(日)
会場
馬の博物館 第2・3展示室
開館時間
10:00~16:30(入館は16:00まで)
入館料
大人200円、小・中・高校生30円 ※毎週土曜日は小・中・高校生無料 ※障がい者手帳をお持ちの方は無料(介護者は原則1名半額)
休館日
月曜日(ただし10月9日は祝日のため開館)、10月10日(火)
主催
公益財団法人馬事文化財団

【主な展示資料】

初公開
黒漆塗檜扇海有軍陣鞍
甲冑を着用して騎乗するのに適した無骨な鞍
個人蔵
色々威腹巻 岡山県指定重要文化財
小田原北条氏の名跡を伝える狭山北条家伝来の腹巻
林原美術館蔵
織田信雄カ伝馬黒印状
清須から小牧を経て犬山へ運ぶ荷物に馬10疋の利用を認める
馬の博物館蔵
土符
三重県伊賀地方だけで作られた焼物の札。年貢の輸送に使ったか
個人蔵
初公開
八条憲勝(上杉憲勝)書状
武蔵松山の城将として北条氏と戦った馬術家の手紙
個人蔵

【騎射ワークショップ】

騎射体験 矢を射てみよう
木馬体験 木馬にまたがってみよう

日時
10月21日(土) ①10:30~12:00 ②13:00~15:00
会場
馬の博物館イベントホール

※事前申込不要。当日の入館券が必要です。

【記念講演会】

日時
11月18日(土) 13:00~15:00
講師・演題
金子拓氏(東京大学史料編纂所教授)「織田信長と馬」
小川雄氏(日本大学文理学部史学科准教授)「徳川家康の移動」
会場
馬の博物館イベントホール

※事前申込不要。当日の入館券が必要です。

【ギャラリートーク】

日時
11月11日(土)、25日(土) 各日14:00~14:40
会場
馬の博物館 第2・3展示室

担当学芸員が展覧会の見どころを紹介します。

※先着15名。事前申込不要。当日の入館券が必要です。

※お時間になりましたら第2展示室入口へお集まりください。