馬の博物館 (横浜)

テーマ展
「馬の彫刻家・三井髙義石膏原型展」

2019年12月6日

ブロンズ像を造る過程には石膏(せっこう)原型が必要です。本展では、三井髙義の60有余年にわたる創作活動の中で遺した馬・牛・犬・カラスなどの石膏原型を中心に彫塑作品を展示いたします。また三井一本松町家と根岸競馬の関係、明治後期にその名を馳せた三井家の卓越した馬術家も併せて紹介いたします。

どうぞごゆっくり鑑賞いただき、改めて三井髙義の偉業を知っていただく契機となれば幸いです。

【展覧会概要】

展覧会名
テーマ展「馬の彫刻家・三井髙義石膏原型展」
会期
2019年12月14日(土)~2020年2月16日(日)
会場
馬の博物館 第2展示室
開館時間
10:00~16:30(入館は16:00まで)
入館料
大人100円、小・中・高校生30円 ※団体(20名以上)半額 ※障がい者手帳をお持ちの方は無料 ※毎週土曜日は小・中・高校生無料
会期中の休館日
月曜日(ただし、1月13日は開館)
12月25日(水)~1月4日(土)、1月14日(火)

【三井髙義プロフィール】

三井一本松町家三代目当主
1903年(明治36)10月~1987年(昭和62)1月
暁星小学校卒。同中学校より慶応義塾普通部へ転校。
さらに大学予科・専門部へ進むが、のちに中退し、東京美術学校(現東京藝術大学)に入学する。
朝倉文夫・北村西望・建畠大夢・池田勇八へ師事する。
1925年(大正14)第6回帝展に「のり馬」で初めて入選して以来、60有余年に数々の彫塑作品を製作した。戦前は帝展、戦後は日展・日彫展などに出品され多数が入選・特選されている。生涯の総作品数は把握できないが、題材は「馬」が3分の2以上にのぼり、まさに“馬の彫刻家”といえる。

【トピックス】

○同作品の石膏原型とブロンズ像を並列展示します。
作品「スピードシンボリ(サラブレッド)」「いとし子」「馬車馬」は、石膏原型とブロンズ像を一緒に並べて展示します。ぜひ、見比べてご覧ください。

○三井家と根岸競馬の関係、明治後期にその名を馳せた三井家の卓越した馬術家も紹介します。
本展は三井髙義の石膏原型作品がメインですが、馬の博物館の前身ともいえる根岸競馬場は、髙義の父・髙信と密接な関係がありました。本展ではその一端を紹介します。

【主な展示資料】※資料はすべて馬の博物館蔵

写真 三井髙義と老松号
「木曽路」石膏原型
1951年(昭和26)
「軍馬 まき乗り」石膏原型
1951年(昭和26)
「パン牧場にて」石膏原型
1974年(昭和49)
「いとし子」石膏原型
1960年(昭和35)
「いとし子」ブロンズ
1960年(昭和35)